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フレブルの「チンスリ」は海外でも確認されていた!学術的データをもとに行動の真相を徹底解説

フレブルラバーなら、SNSなどを通して一度は目にしたことがある、あの行動——前足で自分のアレをこする「チンスリ」。

「うちの子だけ?」「病気なの?」と心配したフレブルオーナーも多いはず。

過去に、日本の獣医さんやドッグトレーナーさんにチンスリについて質問をしたことがありますが、返ってくる答えは「う〜ん…」。

というわけで今回は、海外の研究データや専門家の見解を調査してみました!

その結果、チンスリは日本だけの現象ではなく、世界中のフレブルオーナーが直面している「フレブルあるある」だということがわかったのです。

フレブル特有?「チンスリ」とは

初代愛犬・ジュブのチンスリ

チンスリとは、男の子のフレンチブルドッグが座った状態で前足を使い、自分のあれ(チン)をこする行動のこと。

フレブルオーナーの間で使われている、日本独自の呼び名です。

実はこの行動、海外のフレブルコミュニティでも広く報告されているのです。

英語では「willy rubbing(ウィリー・ラビング)」「touching himself(自分を触る)」などと呼ばれており、TikTokやオーナーフォーラムには世界中から同様の動画・投稿が集まっています。

 「これは痒みとか別の何かじゃない。These IS a Frenchie thing(これはフレブル特有のことなんだ)!」
——海外フレブルオーナー(TikTok投稿より)

▼実際の「チンスリ」動画

なぜフレブルはチンスリをするのか?—3つの主な理由

ここで海外の学術的データをもとに、フレブルがチンスリをする主な理由を3つご紹介します。

理由①:口が届かないから(グルーミング代替行動)

これが最も有力な原因です。

フレブルは短頭種(鼻ぺちゃ犬)であるため、体の柔軟性が極めて制限されています。

一般的な犬は自分の陰部を舌で舐めて清潔に保ちますが、フレブルはその体型上、自分の陰部に口が届きません。

お尻・耳・陰部は、フレブルが自力でケアできないパーツたちなのです。

その代替行動として、前足でこする「チンスリ」が誕生。

海外の著名な犬の育種・健康問題の専門家であるRoberta Fleck氏(獣医師)は、YouTubeやSNSに溢れる「フレブルが自分を触っている動画」について、こう指摘しています。

「これは自慰ではない。口が届かない短頭種のオスが、陰茎・包皮の健康維持とケアのために行っている、グルーミング代替行動だ。同様の動画に登場する犬はすべて短頭種——フレンチブルドッグ、イングリッシュブルドッグ、パグだ」

理由②:性的な刺激・自慰行動

Model:@beurre_noisette_et_baron(Instagram)

とはいえ、グルーミング目的だけとは言い切れないケースもあります。

米国動物虐待防止協会(ASPCA)は公式見解として、「犬にとって自慰は正常な性的行動のひとつ」と説明しています。

去勢・避妊後の犬でも継続することがあり、「気持ちいいと学習したため」とされているのです。

そして、未去勢のオスでは特に多く見られる傾向があるとのこと。

実際、海外の獣医師への相談事例でも「座って繰り返し前足でペニスを触り、空気を舐めている」というフレブルのオーナーに対し、

獣医師が「その年齢はホルモンが変動し始める時期で、自分の感覚を実験している行動だ」と回答しています。

そして、去勢後数週間で解消するケースが多いとのこと。

理由③:不快感・医学的なサイン

Model:@ronroom2021(Instagram)

チンスリの頻度が急に増えた場合や、陰部に赤みや腫れがある場合は、医学的な原因が隠れている可能性があります。

フレブルが陰部をこする行動の背後にある可能性がある医学的要因として、主に以下4つが考えられるとのこと。

1. UTI(尿路感染症):
自力でのグルーミングができないフレブルは感染リスクが高く、不快感から擦る行動が出やすい

2. 包皮炎・亀頭炎:
陰茎・包皮の炎症による痒みや不快感

3. 尿道脱(Urethral Prolapse):
短頭種(特に未去勢のフレブルやイングリッシュブルドッグ)で多く見られる、尿道が陰茎から突出する状態

4. 皮膚アレルギー:
フレブルは皮膚が敏感で、会陰部周辺にアレルギー性の痒みが出やすい

こすり方が激しい、出血がある、排尿に異常がある、という場合は獣医師に相談するようにしましょう。

チンスリはフレブルだけ? 他犬種との比較

Model:@frenchbulldog_luke_1214(Instagram)

フレブルオーナーの間では「フレブルだけがやる」という印象が強いチンスリですが、海外の専門家の見解では”短頭種全般に見られる可能性がある行動”とされています。

イングリッシュブルドッグやパグでも同様の報告があるそうです。

ただし、フレブルに圧倒的に多く報告される理由には、こんな背景も。

・世界で最も飼育数が多い犬種のひとつであるため、目撃・報告数が多い

・短頭度(鼻ぺちゃの度合い)が特に強いため、グルーミング制限も顕著

・オーナーコミュニティが活発で、情報共有が盛ん

私は過去に、フレブル以外でチンスリをする犬種を見たことがありませんが…世界では報告されているようですね。

「去勢」とチンスリの関係

Model:@buriajitarabora.gram(Instagram)

チンスリの頻度は、去勢の有無で大きく変わる可能性があるとのこと。

複数の海外獣医師が「未去勢のオスで特に頻繁に見られる」と指摘しており、去勢後に解消・頻度減少したという報告も多くあります。

ただし、グルーミング目的のチンスリは去勢後も続く場合があるとか。

去勢を検討している方は、かかりつけの獣医師に相談してみてはいかがでしょうか。

(日本の場合、正式な答えが返ってくるかは難しいですが…)

チンスリに関する論文・研究データの現状

Model:@jcob.7612(Instagram)

率直にお伝えすると、「フレブルによるチンスリ」を直接のテーマとした査読論文は、現時点では存在しません。

ただし、関連する学術的エビデンスとしては以下があります。

・犬の自慰、マウンティング行動の行動学的研究(ASPCAなどの一次資料)

・短頭種のグルーミング制限に関する臨床報告(個々の症例として記録)

・VetCompass研究(英国王立獣医大学・Nature誌掲載):フレブルが他犬種と比べて多くの疾患リスクを持つことを示した大規模研究

「チンスリ」が学術的に独立したテーマとして扱われていないのは、「病気」ではなく「正常行動の範疇」に近いと判断されているからかもしれません。

一方で、医学的なサインである可能性もあるため、個々のケースに応じた判断が必要です。

フレブルオーナーはどう対処すればいい?

我が家の三男坊も「チンスリ」やる派

あくまでも個人的な経験ですが、今まで「チンスリが何かの病気に影響していた」という報告は聞いたことがありません。

とはいえ、その度合いによっては病気が隠れている可能性も否めないため、以下の場合は獣医師に相談すると安心です。

・軽度・たまにやる程度
様子見でOK。フレブルの正常行動の範囲内の可能性が高い

・未去勢で頻繁
気になる場合は去勢を検討。獣医師に相談を

・陰部に赤み・腫れ・分泌物がある
速やかに受診

・排尿の変化がある
速やかに受診

チンスリを定着させたくない場合は…

また、行動として定着させたくない場合は、チンスリが始まったときにおもちゃや食べ物で注意をそらす「リダイレクト」が有効だと、複数の海外獣医師・ドッグトレーナーが指摘しています。

叱ったり罰を与えたりすると、不安からむしろ強化されることがあるため注意が必要です。

フレブルの「チンスリ」まとめ

Model:@tamami1224(Instagram)

以下、海外の学受的な意見をも踏まえた「チンスリ」について、まとめておきます。

・海外での確認
英語圏でも広く報告されている(「Frenchie thing」として認知)

・主な原因
短頭種ゆえに口が届かないことによるグルーミング代替行動

・性的行動の側面
あり。特に未去勢のオスで顕著

・他犬種との比較
短頭種全般に見られる可能性あり(フレブル限定ではないかも)

・専用の研究論文
現時点では存在しない

さいごに…

まだまだ謎が深いフレンチブルドッグの「チンスリ」。ひとつだけ明確なのは、海外のフレブルたちも同じ行動をしているということ。

そして「チンスリ研究」については、日本よりもペット先進国の方がより進んでいることもわかりました。

きっと「チンスリだけ」を研究する人は今後も現れないでしょうけど…(笑)、関連するさまざまな論文やデータを元にしながら、究明を続けていきたいと思います。

「フレブル ザ リアル」は、世界で最もフレブルのチンスリに詳しいメディアになってやりますよ。

(たまに、何を真剣に調べているんだと思うこともあるけど…笑)

▼「チンスリ」のテーマソング作りました

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