フレンチブルドッグに関わる仕事を始めて、10年以上が経つ。
自分の「唯一の自慢」として、
これまで1万頭以上のフレブルたちに会ってきたこと。
1,000人以上のフレブルオーナーさんと、直接お話ししてきたこと。
これを、心から誇りに思っている。
なぜなら、幸せな時間なのはもちろん、
自分自身がたくさんのフレンチブルドッグとオーナーさんから、多くのことを学ばせていただいているからだ。
今日は、10年以上前に経験した失敗談を、
赤裸々にお伝えしたいと思う。
失敗後の、シンプルな解決策も添えて。
CASE 01|テーブルの醤油、ぺろぺろ事件

初代フレンチブルドッグ(ジュブ)を迎えて、1年が経ったころ。
我が家には、小さなソファとローテーブルがあった。
食事はダイニングテーブルで食べていたが、
見たいテレビがある日は、床に座ってローテーブルで食べることもあった。
とある冬の夜。
ローテーブルに座り、テレビを見ながら、
お刺身とビールを嗜んでいた時のこと。
夫婦そろってテレビに夢中になっていると、
カタン…ピチャピチャ…と音が聞こえてきた。
ふと横を見ると、愛犬のジュブが
小皿に注がれた醤油をペロペロ舐めていたのである。

幸いにもすぐに気づけたので、
ダッシュでお皿を取り上げ、事なきを得た。
ところが当時のジュブは、
まだ1歳に満たない、パピー期。
不安で不安でどうしようもなかったが、
動物病院は閉まっている時間…。
当時は夜間救急があることも知らず、
ただただ、様子を見続けることしかできなかった。
奇跡的に何事もなかったが、
今思い出してもゾッとする出来事である。
★シンプル解決策:ローテーブルでの食事を禁止

この日以来、ローテーブルで食事をするのを一切やめた。
ドリンク程度はOK。
ただし、飲み干すまで目をそらさないこと。
飲み残しの放置も禁止で、
「もう飲まない」と思ったら、すぐにシンクへ。
「テーブルに置かない」という
とてもシンプルな方法で、くぐり抜けたのだった。
現在は、ソファもローテーブルも無い

「醤油事件」から15年経った今、
我が家にはソファもローテーブルもない。
すべてを、高さのあるダイニングテーブルで完結させている。
理由は、ソファの抜け毛掃除がめんどうなのと、
ローテーブルへの「気遣い」がめんどうだから。
「めんどう」を省いていくことは、
意外と、心が楽になることが判明した。
そして、すべてのフレブルオーナーさんに、心から届けたい。
「めんどう」を頑張らず、
思い切って省いてみるのも、いいですよと。
事件を起こした張本人なのに、調子のいい発言ですが(笑)、
どうかそこはお許しください。
CASE 02|ゴミ箱、大漁り事件

愛犬に留守番をお願いしていた、ある日。
帰宅して、呆然。
リビングで、大パーティーが行われていたのです。
我が家で一番大きなゴミ箱が倒れ、
家中がゴミだらけ。
当時、
「犬は2秒以内に叱らないと意味がない」
という知識だけは、本で得ていたので、
とりあえず、黙々と片付けることにした。
ここからが、当時の自分を叱りたいところで…。
それ以降、ゴミ箱を漁ることがなくなったので、
「問題ないだろう」と、対策をしなかったのだ。
ペットシッターさんが来る日に…

それから約半年後。
夫婦そろって泊まりの用事があり、
ペットシッターさんにお願いすることにした。
そして、シッターさんから送られてきた「報告」を見て、
思わず声を出してしまった。
なんと、シッターさんが来るまでの間に、
ゴミ箱を荒らされていたのである…。
いつもと違うストレスなのか、
「飼い主がいない、ラッキー」というイタズラ心なのか。
きっと、いろいろな要因が重なっていたのだと思う。
とにかくシッターさんに迷惑をかけてしまったことが、
申し訳なくて仕方なかった。
そして「もし誤飲があったら…」という、不安と後悔。
幸いにも、愛犬たち(当時フレブル2頭)に問題はなかったが、
一生忘れられない出来事である。
★シンプル解決策:高さがある蓋付きのゴミ箱に

すぐにインターネットで調べ、
あるドッグトレーナーさんの記事を見つけた。
「愛犬にゴミ箱を漁られるときは、
高さがあって、蓋付きのゴミ箱を選ぶと良い」
その場で注文し、帰宅してすぐにゴミ箱を変更。
「ゴミ箱事件」から12年ほど経つが、
これまで一度も漁られていない。
どうしつけるべきかと悩んでいたが、
こんなにもシンプルだったとは…。
現在は、大きなゴミ箱1個のみ

あれから12年。
我が家のゴミ箱(可燃)は、「キッチンに1個」だけ。
リビングで出たゴミも、
寝室で出たゴミも、すべてそこへ。
なぜなら、蓋付きでも、低いゴミ箱は漁られる可能性があるからだ。
(使用済みペットシーツは別だが、それも蓋付き)
このスタイルにしてから、
安心感が増し、部屋もスッキリするようになった。
わざわざキッチンまで捨てに行くのはめんどうだが、
これは1か月も経てば、自然と慣れてしまう。
留守番が多い方、お部屋をスッキリさせたい方には、おすすめ。
CASE 03|車用クレート、連続破壊事件

愛犬との車移動スタイルは、クレート派の我が家。
後部座席に、寝返りを打てるくらいのクレートを置き、
そこで寝てもらう。
クレートは、折り畳みができるソフトタイプ。
サイズも大きめだ。
これまで3頭のフレンチブルドッグと暮らしてきたが、
上の2頭は、このクレートが大好きだった。
ところが…。
一番の甘えん坊、三男坊の登場である。
彼は、
「飼い主がすぐそばにいるのに、放っておかれる」
ことを何よりも嫌う。

飼い主がいないとわかっている留守番は平気だが、
「近くにいるのに、かまってもらえない」のがイヤらしい。
車移動は、その典型例。
前で飼い主が楽しそうに話しているのに、
自分は後ろでひとり。
これが気に入らなかったようで、
ある日、クレートをぶち破って前に来る、という作戦を決行。
それは見事に大成功し、
慌てた私たちは、近くのコンビニでガムテープを買い、
応急処置をすることになった。
フレブルのしつこさと賢さをナメていた…

ソフトタイプとはいえ、
クレートは、そう簡単に破れるものではない。
なにせ、上の2頭は10年間、何の問題もなかったし、
「今回はたまたまだろう」と思ってしまった。
そこで、同じクレートをもう一度購入し、車に設置。
……甘かった。甘すぎた。
「クレートの破り方」を熟知した三男坊は、
買い換えたその日に、再び破壊。
フレブルは賢い。
そして、しつこい。
十分理解していたつもりだったが、
まさか、ここまでとは…。
★シンプル解決策:ハードクレートに変更

実はこの事件、今から2年ほど前の出来事。
SNSでこの話を投稿すると、
ある犬友さんから、DMをいただいた。
「うちも同じ経験があって、これを使っています」
それが、ハードタイプのクレートだった。
フレブルでも寝返りを打てるサイズで、
その方も犬関連の仕事をされており、
とても信頼できる方だったので、即購入。
これに変えてから2年間、
さすがに壊されていない。
諦めたら早い。寝てくれるようになった

フレブルはしつこいが、潔い一面もある。
ハードクレートにして、
「壊れない」と分かったのだろう。
これまでは、
“チャンス”を求めてソワソワし、
クレートで寝てくれなかった三男坊が、
今では、ぐっすり眠ってくれるようになった。
過去に執着しない、この潔さ。
これぞ、フレンチブルドッグである。
まだまだ「あまちゃん」の飼い主です

フレンチブルドッグは、
「あの子が大丈夫だから、この子も大丈夫」が、
本当に通用しない生きものだ。
これまで一緒に暮らした3頭は、
それぞれが、見事に“事件”を起こしている。
裏情報をお伝えすると、
① 醤油ぺろぺろ事件:ジュブ(長男)
② ゴミ箱漁り事件:エレブ(次男)
③ クレート破壊事件:ベビブ(三男)
……見事にバラバラ。
フレンチブルドッグの知識を得たら、
「うちの子に通用するか」を追求しないと、
彼らには敵わない(笑)。
そんな、終わりのない正解を探し続けることこそが、
フレンチブルドッグと暮らす醍醐味。
まだまだ「あまちゃん」です。
これからも、
たくさんのフレンチブルドッグとオーナーさんから、
いろいろ学ばせてください。
そして、みなさまから得た情報は、
みなさんにシェアさせていただきます。
奥深すぎる、フレンチブルドッグとの生活。
みんなで一緒に、
それぞれの正解」を見つけていきましょう!