お笑いトリオ「3時のヒロイン」のゆめっちさんと暮らす、フレンチブルドッグのブブくんと、ボストンテリアのひまちゃん。
とくにブブくんとの出会いは、体調不良で休業していたゆめっちさんの生活を大きく変えた。
「この子って、私がいないと生きていけないんだ」
そう思った瞬間から、止まっていた日常が少しずつ動き始めたという。
2頭との出会い、フレンチブルドッグとボストンテリアの違い、病気との付き合い方。
そして、愛犬たちに救われた日々について。
ゆめっちさんが、飾らない言葉で語ってくれた。
最初に迎えたかったのは、まさかの「マイクロピッグ」

──これは必ずお聞きしているのですが(笑)、なぜ「フレンチブルドッグ」だったのでしょうか。
ゆめっちさん(以下 ゆめっち):
もともとは、マイクロピッグを迎えたかったんです(笑)。
ブタちゃんと暮らしたかったんですけど、当時住んでいたマンションがブタちゃんNGで。
ワンちゃん、猫ちゃんはいいけど、鳥とか、ほかの動物はNGっていうところだったんです。
もともとワンちゃんもめっちゃ好きだったし、やっぱり鼻ぺちゃ犬が大好きで。
お迎えできたらいいなぁ……と思っていたときに、知り合いのところで「フレブルが生まれたよ」って聞いて。
──そこでブブくんと出会ったんですね。
ゆめっち:
最初は写真で見たんですけど、6頭生まれていて、この子(ブブ)だけやる気のない顔をしていたんです(笑)。
ほかの子たちは結構活発だったんですけど、ブブだけおっとり。
なんだか私には、この子の顔が特別輝いて見えたんですよ。
「あれ、なんか違う!」って。
──鼻ぺちゃ犬もたくさんいますが、中でも”フレブル推し”だったのでしょうか。
ゆめっち:
パグとかペキニーズもかわいいなぁと思います。でも鼻ぺちゃ犬の中では、特にフレブルが大好きでした。
ただ「私がお迎えしていいのだろうか」って、ずっと悩んでいたんです。
調べれば調べるほど、犬種的に持病が多かったり、皮膚だったり、臓器だったり、呼吸器だったり……いろいろ大変だろうなというのはわかっていたので。
だからこそ、先に資格を取ってみることにしました。
ペットセラピストとか、ペットケアアドバイザー。ワンちゃんや猫ちゃんに特化した知識を入れようと思って。
たくさん勉強をして学んで、それでもまだ「一緒に暮らしたい」と思ったら、お迎えしようと。
実際に資格を取って、改めて大変さもわかったけど、それでもやっぱり迎えたいと思いましたね。
お迎えしたその日から、外耳炎と膿皮症。「病院に行っていない月がない」

たくさん悩んだ末、覚悟を持って迎えた念願のフレンチブルドッグ。
それでも実際に始まったブブくんとの暮らしは、想像以上に病院と縁の深いものだった。
ゆめっち:
お迎えしたときは「元気な子ですよ」って言われていたんですけど、来たときから外耳炎だったし、膿皮症も患っていて。
ブブに関しては、お迎えしてから病院に通っていない月がないんですよね、ずっと。
それにフレブルの中でも特に喉が狭くて”ガァガァ”しやすい子で。
病院に連れて行ったら「この若さでこの症状だと、結構重たいかもしれない」って言われて。
シニアになってからかかるような病気にもなりましたし……。
──やっぱりフレブルは、一筋縄ではいかないですよね。
ゆめっち:
ほんとにそうですよね。
でも、一度も「大変」って思ったことはないんです。
よく「2頭いたら大変でしょ」って言われますけど、「いや、何も」って感じで。
むしろ毎日、幸せをくれてありがとうっていう気持ちしかないんです。
そばにいてくれる間は、ずっと恩返ししたいなって思っています。
「自分のために生きられなくなっていた」休業中にやってきたブブ

ブブくんを迎えた頃、ゆめっちさんは体調不良により仕事を休んでいた。
少しずつ体調は回復していたものの、いざ「戻る」と考えると、不安や焦りが押し寄せる。
何より、「自分のために生きる」ことが難しくなっていたという。
ゆめっち:
正直に言うと、体調不良で仕事をお休みしていて、ちょっとずつ体調は良くなってきたけど「戻る」となると不安や焦りがあって。
なかなか戻れないな、みたいな……。
今までの生活があまりできなくなっていて、自分のために生きられなくなっていたんです。
もちろん相方や、お仕事でお世話になっている方々のためにも戻らなきゃ、という気持ちはありました。
でもその前に、自分の生活を立て直さなきゃと思いました。
もともと小さい頃から動物が大好きで、動物たちに癒されてきた人生だったんですよ。
小さい頃から、一人で牧場に行ったりして(笑)。
大きい動物も好きで、将来、牧場に勤めたいと思っていたくらい。
振り返ってみると、私が悩んだり、立ち止まったりしたときって、いつも動物のところとか、緑があるところに癒されに行ってたんですよね。
それを思い出して、仕事に戻れるかはわからないけど「一度、動物がいる生活をしてみたいな」って。
それでブブを迎えました。
──ブブちゃんがやってきて、ご自身の中で変化はありましたか。
ゆめっち:
もう、来た日から変わりました。
「あ、この子って私がいないと生きていけないんだ」って思ったときに、なんか生きる力が湧いたというか。
この子のために朝起きて、ちゃんと一緒にご飯を食べて、トイレを掃除して。
お散歩するために外に出てみよう、って思えたんです。
それまでは眠れないし、食欲もないし、本当に人間らしい生活があまりできていなかったんです。
でもこの子がいるから、人間っぽいルーティンで生きられるようになって。
もちろんメンタル面もそうですし、私の社会復帰を助けてくれました。
ブブがいなかったら、どうなっていたかわからないですよね。
ブブのために迎えた2頭目。
フレブルではなく、ボストンテリアを選んだ理由

ブブくんを迎えて、およそ半年後。
家族に加わったのが、ボストンテリアのひまちゃんだ。
きっかけのひとつは、ブブくんの「分離不安」だった。
ゆめっち:
ブブを迎えて、私はすごく幸せだったんです。
でも休業中に迎えてほぼ24時間ずっと一緒にいたので、ちょっとコンビニに行くとか、買い物に行くだけでも、ブブが分離不安になってしまって。
「このまま仕事に戻ったら、ストレスが溜まって病気になってしまうかもしれない」と思いました。
それで「もうひとりお迎えしてみる?」ってブブに聞いたら、「おぉ!」って前向きな表情をしたように見えて(笑)。
相性は一緒に暮らしてみないとわからないけど、やっぱり鼻ぺちゃ犬がいいなと思いました。
──二頭目がフレブルではなくボストンテリアというのは、実は珍しいケースですよね。
ゆめっち:
ブブは小さい頃から身体が強くない子で、次の子も身体的に重い病気があったら……という不安がありました。
ボストンテリアも似たような病気にはなりやすいけど、色々調べてみると、フレブルよりは病気になりにくいのかなという印象で。
実際、ひまは本当に病気知らずです。
お肌も健康的ですし、ほとんど動物病院にお世話になったことがなくて。
もちろん個体差はあると思いますけど、一緒に暮らしていると、同じ鼻ぺちゃでも全然違うんだなぁって実感します。
フレブルとボストンテリア。一緒に暮らしてわかった「全然違う」

フレンチブルドッグとボストンテリア。初めて子犬を迎えるとき「どちらにしよう」と悩む人も多いほど、よく似た犬種だ。
しかし、実際暮らしてみると「全然違います」とゆめっちさんは言う。
ゆめっち:
もちろん個体差はありますけど、性格は全然違うかも。
ブブ(フレンチブルドッグ)は、のんびり、おっとり。
ひま(ボストンテリア)はすごく活発で、なんか猫みたいな性格。
構ってほしいときはめっちゃ来るのに、こっちから「うわー!」って行くとプイッてされて。
「私は私の時間を過ごさせていただくわ」みたいな(笑)。
男の子と女の子の差もあるかもしれないですけど、結構プリンセス。
ブブは……なんだろう、ドM男って感じ。あとメンヘラですね(笑)
──(笑)。ちなみに、眠るときはどんな感じなのでしょう。
ゆめっち:
それが、寝るときは立場が逆転するんですよ!
ふたりが小さい頃からベッドで一緒に寝ているんですけど、ブブは私の足元で寝たり、暑いときは床で寝たりしています。
ひまは布団の中に潜り込んで、私のお腹のあたりで寝るんです。
母犬だと思われてるのかな(笑)。
寝るときはひまの方が甘えん坊で、いつもはプイッてしてるのに、それがまた可愛くて。
兄・ブブを立てるひま。「おもちゃも絶対に横取りしない」

──性格が違うふたりですが、とても仲良しですよね。
ゆめっち:
そうですね、喧嘩をしたことは一度もないかも。
ブブの方が先にやってきて、ひまは自然とその状況と受け入れているように見えます。
なんか、兄のブブを立ててるんですよね。
散歩に行くときも、ひまはブブが玄関を出るまで待っているし、歩くときもブブの後ろをついていく。
おもちゃも、絶対に取らないですしね。
そうしつけたわけでもなく「一緒に遊びなさ〜い」って言ってたら、なんとなくそんな感じになって。
ワンちゃん同士、学び合ったんでしょうね。
──寂しがり屋のブブくんも、妹ができて安心しているかもしれませんね。
ゆめっち:
ブブのために迎えたひまですけど、来てくれてありがとうって心から思います。
お留守番中によくペットカメラを見るんですけど、その度にブブは爆睡しているので(笑)。
ひまは一人で遊んでいたり、気づいたら寝ていたり。
性格は全然違うけど「一緒にいる」という安心感はお互い感じてくれているような気がします。
フレブルとボストンテリア、体の強さは驚くほど違った

もうひとつ、一緒に暮らす中で感じている大きな違いが「体の強さ」だという。
ほとんど病院のお世話になることがないというひまちゃんに対し、ブブくんは今でも頻繁に通院している。
ゆめっち:
ブブは心も身体も繊細で。2週間に一度は病院に行っています。
今年は腎臓と腸の数値が悪化して、消化器医療専門の病院とかかりつけ医、2つの病院で診てもらっています。
膿皮症が治らなくて皮膚科の専門病院にも通っていましたし、とにかく病院にはお世話になっていますね。
お肌は特に大変で、アトピーと食物アレルギーを合併した膿皮症だったので、一時期は本当にひどくて。
長いことお薬を飲んだり塗ったりしてるけど良くならないなぁ……って色々調べたら、ブブと相性抜群のアイテムに出会って劇的に良くなったんです!
長年悩んだ膿皮症。
ゆめっちさんが「マジおすすめ」と語るケア

ゆめっち:
ネットで見つけたんですけど、「四季の森どうぶつクリニック(メディカルスキンケアセンター)」のクレンジングオイルがとても良くて。
シャンプーする前に、膿皮症の周りのジュクジュクしたところにクレンジングオイルを塗るんです。
まずオイルでカサカサを取って、ツルツルにした状態でシャンプーすると、めっちゃ治りが早いんです!
「薬なんていらないじゃん」っていうくらい。
まだ所々ポツポツしていますけど、このおかげでだいぶ良くなりました。
腎臓と腸。「片方を治療すると、片方が悪くなる」

現在、ブブくんは食事にも気を配っている。
特に難しかったのが、腎臓と腸、両方の数値が悪化したことだという。
ゆめっち:
腎臓と腸って、治療法が真逆なんですよ。
どっちかを治療すると、どっちかが悪くなる。
だから先生と相談して、命に関わる方から先に治療しましょうと。
点滴で腎臓の数値を下げて、そのあとはご飯ですね。
手作りフードと、脂質が少ない消化にいいご飯にして、少しずつ安定していきました。
今はちょっとずつカリカリフードの割合を増やしているところです。
さつまいもとか、ささみとかトッピングの割合を減らしながら、最終的にはカリカリだけでいけたらいいんですけどね。
── 一方、ひまちゃんは病気知らずで(笑)。
ゆめっち:
ひまは、おかげさまで健康優良児(笑)。カリカリフードだけでも問題ないですし、食欲も旺盛です。
お肌もツヤツヤで、先生にも褒めていただけるんですよね。
同じ鼻ぺちゃ犬でも、ここまで違うのね! と日々感じます。
休日は、遠くへ出かけるより「家で一緒にいたい」

──性格も体質も異なるふたりですが、休日はどのように過ごされているのでしょうか。
ゆめっち:
私、ちょっと陰キャで(笑)。
たまにワンちゃんと暮らしてる同い年の友達とドッグカフェに行ったりはするんですけど、あんまり人と遊ばないタイプで。
愛犬たちと家でまったり過ごすのが大好き。
基本的にお泊まりの仕事はしないようにしていて、遠方でも日帰りするようにしています。
それでもお留守番の時間はできちゃうので。
一緒にいられるときは、とことん家でイチャイチャしたいんです。
──お泊まりの仕事をしないとは! 徹底されていますね。
ゆめっち:
それはブブとひまを迎える時に決めました。
でも、どうしてもお泊まりが必要なお仕事のときは、お世話になっている動物病院に預けています。
ふたりともその病院が大好きで、先生もとても丁寧にみてくださるんです。
そういう場所がひとつあると安心ですし、先生にも病院のスタッフさんにも本当に感謝しています。
「犬と一緒に旅行してみたい。そして、また一緒に仕事ができたら」

──さいごに、これからブブくん・ひまちゃんとやってみたいことを教えてください。
ゆめっち:
ワンちゃんと一緒にホテルに泊まったり、旅行したりしてみたいです。
陰キャの私はひとりで旅行に行ったり、外食ができないんですよ(笑)。
でも、この子たちとなら行けそう! 行ってみたい!
先日お仕事で、ブブとひまとカヌーに乗ったり愛犬と泊まれるホテルに遊びに行かせてもらって。
もうシンプルに「幸せ」って思いました。
あと、こうしてブブ・ひまと一緒にお仕事をさせてもらえるのも嬉しいです。
私、写真を撮るのが下手くそすぎて、日常をあんまり撮れてないんですよ。
でも、こうやってお仕事を通して記録を残していただけるって、とても幸せだなって思います。
お家でまったりしつつ、遊ぶときは遊ぶ。
そうやって、家族の思い出をたくさん残していけたらいいなって思います。
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PHOTO:Hiroaki Otake
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ゆめっち(3時のヒロイン)

1994年生まれ、熊本県出身。お笑いトリオ「3時のヒロイン」のメンバー。2019年「女芸人No.1決定戦 THE W」で優勝し、バラエティ番組を中心に幅広く活躍。
2026年8月には、自身の不思議な体験を綴った初の心霊エッセイ『エロ怖い話』(ワニブックス)を出版。
現在は、フレンチブルドッグのブブくん、ボストンテリアのひまちゃんと暮らす。
幼い頃から大の動物好きで、愛犬を迎える前にはペットについて学び、資格も取得している。
Instagram:@yumecchi_3h
YouTube:『ドキドキ☆ゆめっち』
書籍:心霊エッセイ『エロ怖い話』(ワニブックス)
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